男鹿市の赤神神社。
社殿へと続く999段の石段はその昔、
村人を困らせた鬼たちが一晩で積み上げたという伝説が残っている。
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傍若無人に振る舞う鬼たちに困り果てた村人は、ある賭けに出た。
『一晩で石段を1000段積み上げることができたら、
これからずっと鬼さんたちにお仕えします』
『でも完成できなかったら村には一切近づかないでくれ』
鬼たちは喜び勇んで石を積み上げるが、
あと1段というところで、空に一番鶏の鳴く声が…。
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実は、鳴きマネが上手で、頭に小さな角が1本生えた
アマノジャクが、村人から頼まれ、まだ夜が明けないうちに
「コケコッコー」と鳴きマネをしていたのだ。
人間からも鬼からも仲間に入れてもらえず、
いつもひとりぼっちのアマノジャクが、なぜ鳴きマネをしたのか!?
結局、石段を完成させることができなかった鬼たちは
悔しがりながら村を立ち去ったという。
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